平成12年  6月 定例会−06月16日-03号
◆一番(菅沼つとむ 議員) 質問通告により、順次質問いたします。
 けやきネットについてお聞きします。昨日の平山議員よりの質問を踏まえて、続きをさせていただきたいと思います。
 第一に、高齢者の問題です。あと十五年しますと、世田谷区も区民の四分の一は高齢者になります。高齢者のサークルの場合、教えている先生も高齢者の場合が多いです。けやきネットが始まる前までは、一カ月のうち第何週の何曜日、場所は近くの地区会館となっている場合が大変多かったです。それがけやきネットができましてとれなくなり、小さなサークルがやめています。
 第二に、地区会館の問題です。世田谷区では集会施設が約七十カ所ぐらいございます。地区会館の近くの人が地区会館を毎月使っていました。しかし、けやきネットで申し込んでも使えないということで、遠くの地区会館を使うようになりました。せんだって会合から帰ってきたら、その地区会館は使われていないと、大変憤慨していました。地区会館というものは、地域の人たちが使って、初めて地区会館じゃないかというふうに思います。
 それから、第三番目、子どもたちの問題です。小中学校合わせて九十六校あります。世田谷区の小中学校でも学校週五日制の前倒しで、部活が少なくなりつつあります。小学校でも野球などスポーツを教えるボランティアの指導者などが、毎週、練習日に合わせて休みをずらしたり、仕事の段取りを練習に合わせたりして、子どもたちのために一生懸命ボランティアのスポーツをやっております。
 けやきネットができてどうなったかといいますと、毎週、練習日と場所が違う。指導者がなかなかそろわなくなってきている。また、世田谷区では、今も言ったように、今、唐沢さんの方ですか、子どもたちのために地域と一体になってやりますよと言いながら、じゃ、けやきネットができて、ボランティア活動の足を引っ張っているんじゃないかというふうに思います。
 また、けやきネットが始まって、電話、インターネットの申し込みが簡単になっている反面、大学・高校のOB、サークル、同好会、部活などが世田谷の施設を使う率が、当然、大変多くなっていると聞いております。世田谷区の住民が使えなくなりつつあるというお話も聞いています。これは、区の方の対応はどう考えているか、お聞きします。
 けやきネットができて、高齢者をいじめ、小中学校から学校を取り上げ、地域から地区会館を取り上げ、経費も一億二千七百万円使い、職員もけやきネットの使用料を払うために毎年三百から四百団体に手紙を出し、毎月催促しています。
 そこでお聞きします。地区会館、小中学校をけやきネットから外し、地域に返すべきだと思いますが、区のお考えをお聞きします。
 次に、プレーパークについてお聞きします。
 私たちが小学校ぐらいのときは、世田谷区でも原っぱがたくさんあり、木にロープを結んでブランコをつくったり、余った木で小屋なんかつくりました。池によく行って、ザリガニをとってよく遊んだという記憶があります。今、区内では少なくなっています。
 子どもたちが自由に遊べる場所としてプレーパークがあります。しかし、プレーパークでもいろんな大きさがあります。世田谷区の公園にあるプレーパークは七万八千九百五十七平方メートルで、プレーパークの大きさは千七百八十平方メートルです。
 駒沢のはらっぱプレーパークは、公園面積が一万四千八百二十九平方メートルで、プレーパークの大きさが二千九百五十八平方メートルです。世田谷公園のプレーパークと駒沢はらっぱプレーパークの違いということは、住宅地にすぐ駒沢のプレーパークがあるということです。区がプレーパークに委託している料金は約三千三百万円、水道、ガス、電話代金を別にプラスしています。
 世田谷公園のプレーパークと駒沢プレーパークの違いは、世田谷公園の場合は、きちんとした十メートル以上の道路があり、周りに大変迷惑をかけづらいということです。それで、近くの住民も、当然、何年も前からプレーパークと区の方にお願いしています。いろんな苦情が出ています。
 最初は、子どもたちのために遊び場をつくるといって、周りの人たちは大変賛意を示して、喜んで協力しています。それで、当然、赤土だとかああいうことがあるので、ほこりや何かも立ちます。しかし、それは洗濯や何かは控えながら、子どもたちということで我慢してきました。
 例えば、一、子どもたちが泥んこになって遊ぶのはいいけれども、夜十時から十一時ごろまで小屋にいると、気になって眠れない。これは何かといいますと、近くで放火が、プレーパークのわきで放火がありまして、そういう関係で、人がいるとすごく地域が敏感になっているということです。
 区が示しているように、水曜日から日曜日で、十時から十七時までにしてください。プレーパークの中で、小屋に子どもたちを泊まらせるのはやめてください。
 第三に、夜に新宿のホームレスの集会室には子どもたちを連れ出さないでください。
 四に、夏休み、大阪の尼崎の集会室に子どもたちを連れ出さないでください。
 五に、親がプレーパークに自分の子どもたちのいる場所を聞きに行ったら、いるところを教えてください。子どもたちは夜十一時から十二時ぐらいで帰してください。
 または、これは高齢者の話なんですけれども、木の上に小屋なんかつくるのはいいけれども、最近、木や何かに直接くぎや何かを打って、木が枯れていますということで、木を大事にしてください。
 それから、プレーパークでは事故は自分の責任でとなっていますが、プレーパークで勝手に小屋などをつくって大けがをした場合、区の責任はないのかというなど、まだたくさんありますけれども、時間の関係でこのくらいにしておきます。
 世田谷区は、駒沢のはらっぱをどう考えているのか、お聞きします。
 最後に、図書館の本の紛失についてお聞きします。
 平成十二年の図書館資料によりますと、図書館全部で紛失した本が代田図書館を除いて二万二千四百二十六冊です。聞くところによると、それも高い本が多いと聞いています。せんだって、中央図書館に行ってきましたら、紛失防止装置が取りつけてありました。中央図書館では、平成十一年、十二年で一万五千八百六十三冊の本が紛失しています。
 そこでお聞きします。中央図書館で今扱っている紛失防止装置を導入して、本の紛失が少なくなっているのか、その辺のことを聞きます。また、この紛失防止装置によって紛失が少なくなった場合は、ほかの図書館に導入すると思いますけれども、導入する場合、ただ導入するだけじゃなくて、費用対効果をきちんと考えて導入していただきたいと思います。区のお考えを聞きます。
 壇上からの質問を終わらせていただきます。(拍手)
◎稲垣 生活文化部長 まず、けやきネットについてご質問がございましたので、お答えいたします。
 けやきネット、非常にいろいろ施設の資源が限られている中でどのように利用を調整しているかということで、いろいろ悩んでいるところでございます。
 地域のお年寄りの活動を保障するという観点からは、この五月より優先的に、ボランティア活動の方々や触れ合い活動へ場を確保する仕組みを実際にスタートさせました。高齢者の方々自身の活動への支援につきましては、引き続き施設整備には努めてまいりますが、資源に限りがある中で、今後は区民の方々とともにどのように工夫し、皆で協力して利用していくかということを考えることが必要のように思っております。
 集会機能におきましては、今回の出張所の機能の充実におきましても、まちづくりの充実が掲げられております。今後、地区会館を初めとする地区レベルでの区民の活動の支援、場の確保につきましては、所管と調整を図ってまいります。
 また、高齢者の健康増進、そして青少年の健全育成、子どもの健全育成を支援する立場としては、伸び伸びとした活動を安心して行うことができる場の提供が大きな課題であろうと考えております。
 地域におきましては、学校施設が貴重な資源となっており、現在、教育委員会及び各学校の協力のもと、けやきネットにより幅広い区民の方々にご利用いただいています。この運動系の機能につきましては、今後、より活動が盛んになることも考えられますし、また、地域、地区単位で区民が中心となった総合的なスポーツ活動が展開されることも想定されますので、教育委員会と連携をとりながら、資源の有効活用と利用の調整を図ってまいりたいと思っております。
 以上でございます。
◎太田 保健福祉部長 私の方からは、駒沢の緑泉公園内にありますプレーパークのご質問についてお答えいたします。
 ご指摘にありましたように、駒沢はらっぱプレーパーク周辺にお住まいの方々から、音や、遊んでいる時間帯等、幾つかの課題について苦情が寄せられていることは存じ上げております
 このプレーパーク事業につきましては、区から世田谷区ボランティア協会に事業を委託しまして実施しているものでございますけれども、地域住民を主体とした自主組織でありますプレーパークの会や、遊びの指導を行うプレーリーダーにより運営されておりまして、住民と行政の協働により実施しているものであります。したがいまして、周辺の住民の方々との調整につきましても、プレーパークの会が中心になって話し合いを行っているのが現状であります。その意味から、プレーパーク事業の展開に当たっては、周辺の住民の方々のご理解をいただくことが不可欠と考えております。また、区といたしましては、十分な話し合いができるような条件整備についても、最大限努力しなければならないというふうに考えております。
 そのため、時間帯の問題につきましては、区としての考え方を明確にしていくことも重要であると考えております。ボランティア協会とも十分調整を図りながら、子どもたちの遊びの場の確保と周辺住民の方々の生活環境の確保との調整を図りながら、できる限り早い時期に解決をしていくように対応してまいります。
 次に、プレーパーク事業におけるけがの責任につきましては、プレーパーク事業の精神は「自分の責任で自由に遊ぶ」ということでありますので、それぞれで対応していただいているのが現状であります。しかし、万が一のことを考えまして、それぞれのプレーパークの会で保険に加入しております。そして、具体的な事例にもよりますけれども、最終的な責任としては、区が負担することにもなると考えております。
 以上です。
◎中村 教育次長 図書館の本の紛失についてのお尋ねについて答弁を申し上げます。
 日ごろから、図書館では図書が区民の共通の財産ということから、適切な保存管理に努めておりますけれども、残念ながら、年一回の特別整理、いわゆる図書の棚卸しなどを行いますと、図書の紛失が判明するという実情がございます。
 この対策についてでございますが、図書に磁気テープを張りまして、貸し出し処理が終わっていない図書を出口で感知するという紛失防止装置が開発されておりまして、当区におきましても、この六月から中央図書館の本館において試みに導入いたしました。まだ導入いたしまして日が浅いものですから、効果はこれから出てくるものと思われますが、既に導入した自治体では、大幅に紛失図書が減少したと言われております。
 例年ですと、中央図書館の本館につきましては、年間で約六千冊、金額にいたしまして千二百万円程度の紛失図書が生じているわけですが、これに対しまして紛失防止装置の導入経費は、機器の使用料が年額で二百五十万円、その他磁気テープの代金が若干必要となりますけれども、今後、地域図書館で導入する際には、これから一年間の中央図書館での試行を十分に検証いたしまして、費用対効果も当然に見まして、導入するかどうかの検証をしてまいりたい、このように考えております。
 以上です。
◆一番(菅沼つとむ 議員) けやきネットなんですけれども、実際に便利になったというのは、顔が見えないんですよ。結局、小中学校は合わせて九十六校あります。集会所も七十あります。だから、地区会館なんて五百メートルに一個弱ぐらいあるわけです。だから、要するに地域の人たちはそこで使えば、世田谷じゅうにあるということです。それから、学校だって、やっぱり小中学校合わせて九十六校あるんですから、同じ学校だったら、自分たちの子どもが学校へ行っている場所で使っていただければ、わざわざ遠くに来なくてもいい。
 だから、結局、顔が見えないから、とるためにたくさんの──きのうの平山議員の話じゃないですけれども、五人以上の団体がたくさんとって、幾らでもできるわけです。それは、五人以上いれば団体の名前を、例えば、きのうのあれでも何とか地域の何々と言えば、実際にできるわけです。だから、今までどおり地域のものは地域で使っていただく、そういうもので私はいいんじゃないか。それから、全庁的なものは、ちょっとこれは別かなというふうに思うんですけれども、その辺をきちんと考えていただきたいと思います。
 きのうの話じゃないですけれども、半年、一年たって、また同じような答えになるのかなという感じがしますので、ちょっとスケジュールの考えがありましたら、お願いしたいというふうに思います。
 それから、プレーパークの話なんですけれども、子どもたちの遊ぶ場所がないというのは大変よくわかるんですけれども、やっぱり地域にご迷惑をかけない、それが大事かなというふうに思います。遊ぶときは一生懸命遊んでやる。
 それから、けがの話なんですが、あれは一応公園なんですよね。だけれども、子どもたちが好きに穴を掘ったりできるようになっていますから、高齢者もちょっとあそこの場所を突っ切ると早いので、穴ぼこにおっこったり、そうなってからじゃ遅いので、その辺もきちんとした早目の対応をお願いしたいというふうに思います。
 じゃ、よろしくお願いします。
   〔水間助役登壇〕
◎水間 助役 けやきネットの問題につきましては、いろいろご意見をいただいております。私も今度、質問通告をいただきまして、きのうの平山議員のお話ではございませんが、改めてこれまでの質問等々についていろいろ読み返してみました。確かに膨大な量でございまして、中身はそんなに、確かに進歩いたしておりません。苦渋の思いでございますが、それほどこの問題についてはやはり根深い、解決は難しいものがあるというふうに思っております。
 ただ、福祉的な観点から、それからスポーツ的な観点から、ボランティアというようなことのご指摘もいただきました。そういった意味では、けやきネットも始めまして既に二年を経過しておりますので、そういった経過も踏まえながら、そんなに長く時間をかけないで、これまでの問題点、そういったような課題を整理して、またご相談をさせていただきたい、こういうふうに思いますので、いましばらく時間をいただきたい、このように思っております。
◆一番(菅沼つとむ 議員) 答弁ありがとうございました。
 区は、本当に皆さんの税金ですから、事業というのは大変難しいと思います。失敗すれば、むだ遣いと言われる率が強くなります。だけれども、勇気ある決断をお願いしたいというふうに思います。
 私の質問を終わらせていただきます。